スマートハイパーロードナット
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スマートハイパーロードナットとは
スマートハイパーロードナットは、ナットに内蔵されたスプリングがボルトに装着時、強固に緊縮することで、ボルトのねじ山に密着しナットの緩みを防止します。また、取扱い方法は普通のナットと同様に取り付け取り外しが可能です。取り外し時は、一定以上の緩めトルクを加えると、スプリングのロックが自動で解除され、使用者が任意でゆるめることが可能です。尚、繰り返し使用しても緩み止め機能は維持できます。
スマートハイパーロードナットの特徴
- ゆるみ止め性能（振動外力に対し、抜群のゆるみ止め効果）
- 脱落防止性能（ナット自体がゆるまないセルフロック機能）
- 低トルクでも効果あり（基本的にトルク管理は不要。低トルクでもゆるみ止め効果あり）
- 取り付け、取り外しは簡単（特殊な技能・専用工具は不要）
- 繰り返し使用可能（トータルコストの削減）
試験機冶具
米国航空規格準拠の振動試験をクリア
NAS3350（National Aerospace Standard 米国航空規格）に準拠した衝撃型振動試験において、スマートハイパーロードナットを用いた試験体は、ゆるみ脱落がなく、ゆるみ止め性能が実証されています。
試験条件
試験体
| ボルトサイズ | M12 |
|---|---|
| 材質 | SUS304 |
| 締め付けトルク |
トルク導入 低トルク |
試験条件
| 加振報告 | ボルト軸に対して直角方向 |
|---|---|
| 加振報告 | 1,750回/分（29.2Hz） |
| 振動加速度 | 実測19.5G |
| 振動ストローク | 11mm |
| 振動ストローク | 19mm |
| 試験体取り付け数 | 2体 |
| 振動回数 | 上限30,000回 |
試験条件
トルク導入時 振動試験結果
低トルク（3N-m）時 振動試験結果
一般のナットと同じ感覚で施工可能
特別な工具や技術は一切不要。
一般のナットと同じ感覚で締め付けるだけで、確実なゆるみ止め性能を発揮します。
取り外し作業がスムーズなだけでなく、繰り返しの使用も可能です。
適用工具
- 電動工具
- ラチェット
- スパナ
締め付け方法
①ボルトにはめ合わせる
※必ずねじ部からはめ合わせてください
②締め付け工具で締め付ける
※一般のナット締め付けと同様の工具が使えます
③締め付け完了
※ボルトの余長が一山以上出ていること
取り外し方法
①締め付け完了状態
②取り外し工具をはめ合わせる
※一般ナット締め付けと同様の工具が使えます
③取り外し完了
※取り外した後も、繰り返し使用が可能です
製品単価・作業時間の両面で確かな効果
既存のゆるみ止めナットでは、導入コストの上昇が避けられません。
その点、スマートハイパーロードナットなら、製品単価・施工費・作業時間ともに好成績が期待できます。
1万本施工時の導入コスト比較表（部材費+施工費）
| 寸法 | 品揃え | 入数 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 呼び | ねじの ピッチ |
二面幅 B |
対角 C（約） |
高さ H（約） |
融解亜鉛 めっき （どぶ） |
三価 クロメート |
ステンレス | 大箱 入数 |
少箱 入数 ×箱数 |
| M6 | 1.00 | 10 | 11.4 | 9.5 | – | – | 4,200 | 700×6 | |
| M8 | 1.25 | 13 | 15.0 | 12.0 | （予定） | 1,800 | 300×6 | ||
| M10 | 1.50 | 17 | 19.6 | 15.0 | （予定） | 900 | 150×6 | ||
| M12 | 1.75 | 19 | 21.9 | 17.0 | 600 | 150×6 | |||
| M16 | 2.00 | 24 | 27.7 | 22.0 | 300 | 50×6 | |||
| M20 | 2.50 | 30 | 34.6 | 24.0 | ※ | ※ | ※ | 160 | 40×4 |
| M22 | 2.50 | 32 | 37.0 | 25.5 | ※ | ※ | ※ | 120 | 30×4 |
| M24 | 3.00 | 36 | 41.6 | 32.0 | ※ | ※ | ※ | 120 | 30×4 |
- 単位:mm
- スプリング材質:JIS G 4314のSUS304-WPB
- ナット材質:溶融亜鉛メッキ、三価クロメートSS400相当、ステンレスSUS304相当
- ※は受注生産になります
- 必要に応じて形状を変更する場合がございます